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太鼓考察 17 julio 2003

 つい先日太鼓演奏についてメールをやりとりしました。ここを訪ねて下さる皆様にも興味ある話題かと思い、抜粋してみました。
> 祭り囃子は血で叩けるんですね。
 お囃子のリズムって、習ってもいないのに口ずさめたりしませんか?
いや、もちろん専門家のように美しく叩くのには修練が必要ですよ。
ただ、そのリズムはいつの間にか私たちの体の中に取り込まれているものかな・・と思っています。
> 上手な人の小太鼓はキレ!がいいんです。
> シンプルなリズムのくり返しなのに違うんですよね。
> 体全体にリズムが入っているように感じます。
> どうしたらそうなれるんでしょう。
 おっしゃるように体全体を使ってリズムを表現しているのでしょう。感じているリズムを表現するときに、腰を起点として、からだ、腕、そしてバチの先までを一本のヒモになぞらえて鞭打ちするように体が使えると良いリズムが出てくるように思います。腰からのエネルギーがバチの先まで巡っていく感じで。からだのどこかに緊張があると、そのラインが止まってしまうのですが。良い動作のヒントって色々な場面にありますよね。波の伝わる様とか、精度の良い機械とか。例えば自動車のタイヤの軸に寸分のブレもないから無駄なくその駆動力が伝わるとか。その事は叩く動作で言えば、バチを持つ接点も含めて各関節(動作の軸)がブレないように操作出来ないと力がうまく伝わらないという辺りに通じると思うのですけれど。
 打楽器は鏡を見て練習すると効果的ですよ。打楽器は動作の結果が音として表現されるので、見える部分でその質を判断し易いかと思います。
 
> 子供達にテンツクテンテンテケツクテンテンで教えて、
> 叩けるんですけどノリが今一つという感じがします。
 楽譜にかけるようなリズムをコピーするだけでなく、演奏が上手な人の持っている、音のテンションや叩く動作までもコピーするとノリも変わってくると思いますよ。
あとは音楽を「楽しむ」気持ちが、「ノリ」には一番重要だと思っていますけれど、そういった事柄は教えづらいですよね。具体的でないので。

藤田浩司

DrumStudio LA FIESTA

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