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「民主主義」を疑ってみる 8 agosto 2005

 「民主主義」という現在の政治システムはまず100%近い人に支持されているでしょう。
 しかし、私は「民主主義」に対していくらか懐疑的な心情も持ち合わせています。
 過去にヒトラーのごとき人物が紛れもない近代民主主義から生まれ、またフランス革命後のロべスピエール政権も近代民主主義から生まれました。
 そのフランス革命にしても、いくつかの点において随分と野蛮なやり方を含んでいるように思いますし、また、ローマは民主主義から衆愚政治に陥りました。ギリシアの陶片追放も民主主義です。
 今の政治にも危機を感じます。
 
 見た目の良さや耳に心地よいキャッチフレーズに投票していませんか?
 
 政治の選択が、かなりのパーセンテージで政治家の人気投票にすり替わっているように思えてなりません。
 近代民主主義の重鎮、ルソーはまた近代教育学の祖でもありますが、その著作において、良い民主主義の実現には市民の教育が不可欠である、と述べています。
 今の日本の状況を作っているのは政治家の責任のみではないと思いますよ。
 民主主義をきちんと機能させるためには、有権者である、あるいは有権者予備軍である私たちが常に勉強していかなければなりません。
 今年二十歳を迎え、今回初めて投票する方もおいでになるでしょうけれど、じっくりと政治を見つめてみて下さい。政治家の誰が何を言っているのか。それは正義であるか。理想だとしても実現可能な政策に感じられるか。等々・・・。

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