ディーゼル規制法を精読する 30 sept 2005
車の買い換えを目前に控えて、国の「自動車NOx・PM法による車種規制」と都県の条例による「ディーゼル車走行規制」とはどんなものなのか、今一度詳しく読み直してみました。
国の自動車NOx・PM法による車種規制
排出規制物質 NOx、PM
対象自動車 対象地域内に使用の本拠の位置がある自動車
対象車種 トラック、バス、特種(乗用車ベースはディーゼル車のみ)、ディーゼル乗用車
規制値 NOx 長期規制並
PM 3.5t超:長期規制並
3.5t以下:新短期規制の1/2
後付け装置による対応 NOx・PM両方を低減する後付け装置は現在のところない
規制開始時期 平成14年10月1日
猶予期間 原則として初度登録から8~12年間(初度登録時期に応じてさらに平成15年9月から平成17年9月までの激変緩和措置)
規制の担保手段 車検
罰則等 6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金
都県の条例によるディーゼル車走行規制
排出規制物質 PM
対象自動車 当該都県内を走行する自動車
対象車種 ディーゼルのトラック、バス、特種自動車
規制値 NOx 規制なし
PM 長期規制並(ただし、東京・埼玉は平成17年4月以降の知事が定める日から新短期規制並)
後付け装置による対応 各都県が指定するPM減少装置の装着により規制適合とみなす
規制開始時期 平成15年10月1日
猶予期間 初度登録から7年間
規制の担保手段 都県職員による立入検査や路上検査
罰則等 運行責任者に対し運行禁止命令。命令違反について氏名公表、50万円以下の罰金
どうやらスタジオのある茂原市のディーゼル乗用車は、この先も首都圏を合法的に走れるようです。
ディーゼル乗用車にはバス、トラックに対するような税、その他の救済策がまったくありませんし、また、有効な触媒装置もバス、トラック用しか市販されていない現状、そしてトラック等と比べた場合のガス排出量のパーセンテージからかんがみて当然といえば当然かもしれません。