ノリについて講義してきました 24 oct.2005
ピアノの先生方の勉強会でノリについての講義を頼まれていたので、本日行って参りました。
ラテンキューバン音楽を中心に据えて話し始めましたが、ブラジルやアルゼンチン、スペイン、アフリカ、アメリカ合衆国と色々な国の音楽事情について皆さんの興味が広がっていき、話をするほうとしても楽しい会でした。
ラテン音楽というと、いわゆるラテン人の持つリズム感で演奏されていると勘違いされがちですが、ラテンキューバン音楽、その他リズムの濃いものは、ジャズやファンクと同じ「黒人」のリズムフィーリングを伴って演奏されています。
後半はピアノで弾くには核となる「モントゥーノ」のリズムや「トゥンバオ」ストライド奏法、「ソン」「マンボ」「チャチャチャ」「ボレロ」、おまけに「サンバ(主にパルティド・アルト)」の典型パターンについてリズムのツボを実例を交えて解説させて頂きました。
始めのうちは揃わなかった、ピアノの先生方の叩くクラーベが、理解が進むにつれ私の弾くピアノと合ってきたのには嬉しくなりました。
またこの日の会では、私の講義のあと、参加されていらっしゃった先生方がそれぞれの演奏を披露しあっていました。こういう切磋琢磨には好感が持てます。