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各メーカー鍵盤ハーモニカ総括  15 enero 2006

今年になって各社鍵盤ハーモニカを手に入れましたので、感想を。
スズキ – メロディオン
「PRO-37V2」 F2-F5の37鍵モデル。最も上質な作り。鍵盤も滑らかだし、リン青銅テーパーリードの反応も良い。吹き口も素晴らしい。音はブライト。強い。太い。
「S-32C」 F3-C6の32鍵ソプラノ。上記のPRO-37V2と比べるとクオリティは落ちます。リードの反応が特に高音域で悪く、軽く吹くと超音波みたいな音がする。だから息量も必要。しかし、このブライトで強い音色は使いようによっては面白いかも。吹き口はスズキ製定番のものでこれも中々良いです。
ヤマハ – ピアニカ
「P-32D」 F2-C5の32鍵。ピアニカといえばコレ。教育の現場で最も使われているであろうこのモデル、しかし、中々あなどれない。手持ちの中では最も音が柔らかく、ブルースハープのような音色を持っています。結構好きな音。ピアニカ前田さんの「PIANICA SWING」ではこれを吹いているはず。多分定番の音。リードの反応も良い。
「P-37D」 F2-F5の37鍵。上述のP32Dとはかなり変わった音がします。こちらはかなりタイトで軽い音。ちょっと軽薄な感じがする(あくまで個人的感想ですが)。リードの性質が経年変化によって変わったりもするのでしょうか。P-32Dは以前から手元にあったので。ヤマハのカタログによるとプロの使用も多いようです。個人的には作りならスズキのPRO37V2、音色なら同じヤマハのP-32D、の方が良いように思います。
全音ピアニー
「370M」 F2-F5の37鍵。軽い!うすい!音色はふくよかで中々良い感じです。鍵盤が他のモデルより浅いのに若干違和感がありました。それと息量が必要なのが・・・・。
「320SH」  F3-C6の32鍵ソプラノ。370Mのように鍵盤浅くありません。しかしうすくもありません。ある種の木管楽器のような音に感じます。何かで使ってみたい音。高音域のリードの反応、特に良くもありませんが、S-32Cよりはずっとよいです。
 ヤマハと全音のパイプが曲がった吹き口は想定使用方法とは逆に、鍵盤が高めにくるようにセットしないと鍵盤を弾く時、腕に無理な力ひねりがかかります。
 以上総括です。今後台湾製やドイツ製のものも手に入れてみたいと思っています。
鍵盤ハーモニカ勢揃い!左からPRO37V2、S-32C、P-32D、P-37D、370M、320SH
鍵盤ハーモニカ勢揃い!

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