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クラーベ(Clave)の秘密  21 febrero 2006  

ラテンキューバン音楽は言うに及ばず、西アフリカにルーツを持つリズムの根幹をなすリズム感覚の一つが「クラーベ」ではないだろうか。
アフリカのリズム感覚を最も単純に表した音楽、「ロック」の中にさえそれはある。
「ドンタン、ドドタン、ドッタド、ッドタン」・・・このビートには2:3クラーベが感じられる。
ニューオーリンズを代表するリズムの一つ、「セカンドライン・ファンク」には明快な3:2クラーベがある。
ブラジルを代表する「サンバ」にもクラーベ感といえるリズム感覚が必ずある。
「クラーベ」とは、「タッッタータッ、(ウン)タッタッ(ウン)」(3:2の場合)というリズムである。
これを口ずさんでみた時に、前半部分の流れる感じ、後半部分のおさまる感じ、が掴めますか?
この「流れては止まる」感じ(3:2の場合)、あるいは「止まっては流れる」感じ(2:3の場合)感覚がクラーベ感の根底であろう。
この感覚はラテンキューバン音楽を演奏する場合、必ず、と言って良いほど必要になるもので、ラテンキューバン音楽ではこのクラーベのツボにリズムを当てるのが、アンサンブルの要となってきます。
これを読み間違えたプレイヤーが一緒に演奏すると、全体がそれに惑わされ、アンサンブルが大変な事になってしまう場合がある。
その他、暗黙のお約束事がやたら多いのもラテンキューバン音楽。
「ラテン」をキーワードに語られると、大変アバウトな音楽だと捉えられがちですが、実際は非常にスタイリッシュな音楽なのです。
私には、いっときキューバ音楽しか聴かない時期がありましたが、そういった頃、久々にジャズを聴いた時にはジャズがデタラメに感じられた事さえありました。
ジャズの良さの一番は、その奔放な自由さにあると思うので、その時の印象として感じられた事は、ある意味正しいでしょう?
逆にラテンキューバン音楽には様式美を誇る部分も多いので、それがクラシックの奏者とも比較的相性の良い部分なのでしょうか。ブルースフィーリングもさほど問われませんしね。
ラテンキューバン音楽には。こうなったらこうなる・・・みたいな部分が大変多い。
根っこの部分にある「バタドラム」のアンサンブルからしてそうで、これはマスターするのに大変な時間を要するなと感じた覚えがある。
さて、その他のラテンキューバンフィーリングについては、いずれまた!

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