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ティオマン島、サラン集落でのインターネット事情 30 sept. 2006

今回の滞在中、初めて朝から曇りの天気。
まぁそろそろティオマンは雨期なんですけどね。
通常10月半ばから雨期に入るらしいです。
起き抜けにビールを1本あけて、ピアニカの練習。
これだけしばらくこの島でのほほんと暮らしていると、日本での日常が夢のようにも感じ始めてくる。
まぁまだ出国11日目が始まったばかりなのですが。
以前キューバに行きまくっていた頃はワンクール2ヶ月だった。
2ヶ月間一人の日本人にも会わずにキューバ人の家庭で暮らしていると、さすがに頭の中を巡る思考言語までもがスペイン語になったりしたものだ。
ここのところは音楽の旅に出ると滞在1ヶ月。
なかなかそんな感じまでにはならない。
しかもあの時の、家庭にどっぷりと浸っていた環境が語学や習慣を身に付ける面でも非常に良かったようである。
ただの旅人として通り過ぎても、ああいう感覚は訪れない。
しかも私は付いてくるものは拒まないから、お願いされれば誰でもホイホイと連れて行ってしまうけれど、本当なら刺激を求めて行くには一人の方が良い。
この年になって責任もちらほらと出だし、もう今後1ヶ月以上の海外滞在は無理そうだ。
全てを投げ出して長い旅に出てしまいたい衝動には駆られるけれど。
さて、島に来てから今のところ、ただの一度もまともにアクセス出来ていないものの、メゲずにインターネットしに行ってみる。
はじめ店内に私一人で、なんとか我慢の出来るスピードだったのだけれど(とはいえ、常識を越えた遅さですが)、途中で一人、二人とアクセスする人が増えたところ、たちまち極端にスピードが遅くなる。
冗談抜きで一画面の移動に5分だ。
ログインするまでになんと長大な時間のかかることか。
ソネットなんかログインの認証に制限時間があるようで、何度アクセスしてみてもタイムアウトだ。
ここでソネットのウェブメールは使えない。
嬉しい!!
日本からこちらに一通のEメールが届いた。
ありがとう!
経由はヤフージャパン。
案外使えるぞ、ヤフー。
Inter7は自分にも送って反応を試してみたけれど、返って来なかったから何か不具合があるようだ。
あと、ミクシイでのメッセージは最も速く確認する事が出来る。
これはどうしたことか、ミクシイは優れたプログラムなのですね。
ただ、トップ画面は重いですが、これはマイミクさんの写真がたくさん載っているから致し方のないところでしょう。
午後、インダーのレストランにご飯を食べに来たけれど、海からの風が寒いくらいだ。
関東なら9月くらいの風のものだろうか。
今日はまだ明るめの曇り空。
風があるからか、気温が低めだからか、今日はご飯や飲み物を目指してくるうるさい蠅がやって来ない。
ご飯のあと、桟橋を散歩。
今日は週末だからまたチャイニーズが多い。
着岸しているボートを眺めると、どれもが揃いも揃ってヤマハ製のエンジンを搭載している。
このブランドに対する信頼を強く感じる。
何せ搭載率百パーセントだ。
頑張れ日本企業。
それから海をのぞき込むと・・・またクラゲが一杯・・・。
どうやら海から海岸へと吹き付ける強風に乗って再びアイツ等が着岸した模様。
観察しているとクラゲが吹き溜まるポイントがある。
ずんぶりとしたクラゲは自分であまり泳がないから、ちょっとした流木や海草、ゴミなんかと一緒に固まっていることが多い。
場所によっては20個以上の固まりもある。
昨日夕方にクラゲが多いと感じたが、その流れか。
今日も泳げないな、これ。
しかも泳ぐにはちょっと肌寒い。
などと思っていたら急に大粒の雨が降り出してきた。
あわてて部屋へと退散。
急ぐ足が満腹したお腹にキツい。
雨はすぐに止んだ。
ベランダから沖の船を眺めると、荒波に揉まれて今にも沈みそうだ。
乗船中の人、ご愁傷様。
こんな日に船では帰りたくないな・・・。
桟橋に荒れた海を眺めに行ってみた。
九十九里浜には負けるけど、かなりの荒れようだ。
浅瀬では砂が巻いて全く海の底を見通すことが出来ない。
桟橋の突端に立ってみると、どうやら風速15mはありそうだ。
カラフルな地元の椋鳥が風に乗っかって遊んでいる。
こうなると、もうとてもリゾートには見えないし、泳ぐ気も失せる。
帰りがけにビール屋の前を通りかかると、今日のお爺ちゃんは新聞を前に微動だにしていなかった。
ガンジー並みにやせ細った体躯にスキンヘッド、おまけに眼光が鋭い。
海の荒れは夕暮れ時になってもおさまらない。
ティオマン島通いも今回で確か5度目程になるが、こんなに荒れたティオマンの海を見るのは初めてだ。
お昼に受け取ったEメールのおかげで一曲出来た。
ジャズワルツの「Tus Respuesta(君からの手紙)」Gメジャー。
曲の完成と同時に、灰色だった海面に陽が差し込んだ。
そうして夕陽のベランダから海を眺めていたら、またひとつ詞も出来た。
「想い出に出来ない」。
夕闇せまる桟橋へ散歩しに行った。
今日のこの時間はサビキ釣りで小アジが入れ食いだった。
サビキと言っても釣針しか付いていない。
小さい子どもが誤って仕掛けを海に落としたらしく、地だんだ踏んで大泣きしていた。
クラゲはなぜかほぼきれいにいなくなっていた。
今夜は半月。
明日の泳ぎが楽しみだ。
夜、ベジタブルカレーに加えてマレー風焼き鳥、サテーを注文してみた。
サテー
サテー2.jpg
サテーは小振りな焼き鳥が七串にキュウリとなんだか炭水化物系のおまけが付いて5RM。
これを甘辛いピーナッツソースにからめて食べるのだが、なかなか美味である。
イスラム国ではこれと一緒にビールが飲めないのが残念。
ちなみにベジタブルカレーは名前の通り、肉類は一切入っていない。
しかし、普段はこれだけでも満腹してしまう一品。
レストランのTVで流れていたニュースを何気なく見ていたら、ブラジル最安値でインターネット予約専門、GOLの飛行機が落ちたらしい。
ニュースはマレーシア語だから、詳しい事は全くわからない。
食後、いつものように桟橋を散歩する。
これだけ毎日泳いでいると、泳がない日にはやたら歩いたり腹筋したり、とにかくからだを動かさないと気持ちが悪い。
本当は走りたいところだが、靴がないのでサンダルでは足を痛めそうだ。
風が収まったので、海は少しずつ透明を取り戻している。
今夜は釣り人がいない。
写真を撮るカップルはいる。
帰りがけにお爺ちゃんのビール屋を覗くと、白い歯を出して笑っていた。
意外な事もあるものだ。
今回一泊20RMずつのリベートで私たちの世話をしてくれている、ダイブインストラクターのミスターポーを見かけるが、彼はいつ見ていても夕飯の時間になるとダイビング目当て旅行者のグループに取り入っては豪勢な料理のご相伴に預かっている。
ホストのようにお酒をついでまわる姿が印象的だ。
あぁ悲しいかな、プロダイバー。
いやいや、あの生活スタイルが案外楽しいのかもしれない。
彼自身がどう感じているのか、気になるところ。
そういえばダイバーはいつもグループだ。
群れるのが嫌いな私は、その一点においてもダイブするのは無理なようだ。
チャイニーズの旅行者が「あしたのジョー」って、胸に日本語横書きで大書してあるTシャツを着ていて何だかおかしい。
私たちも横文字のプリントがしてあるTシャツを海外で着る場合には、その文字の意味合いに注意した方がよいだろう。
以前、米国の友人に聞いてみたところ、これには結構敏感に反応してしまうらしい。
そういえば日本出国後11日間、一度も充電せずに毎日使い続けているMDプレーヤーはまだ電池切れしない。
ソニーの省電力設計はたいしたものだ。
毎日スピーカーでガンガンに鳴らしているのだが。
素晴らしきはMZ-B10。
いや、それとも充電池が粘り強いのか。
入っている電池は最新・高容量のものではない。

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