浜松航空自衛隊の基地とベーゼンドルファー 21 abril 2007
本当は河合楽器の工場見学に行こうと思って朝、電話で尋ねてみたところ当日の予約は出来ないとの事。
見学には2週間前までの予約が必要だそうで。
気を取り直して浜松にある航空自衛隊の広報館を見学しに行きました。
ここではたくさんの戦闘機パイロットが訓練を受けているようです。
戦闘機開発についての展示が詳しかった。
また、実物の展示は圧巻。
これだけの規模のところは見た事がない。
(航空自衛隊の最新鋭機F-2)
現在も主力の一つである、F-1戦闘機に乗る事が出来た。
コックピットは非常に狭い感じがした。
それから全天周シアターはすごい。
360度に近い映像を見続けていたら、乗り物酔いをしたように気持ち悪くなった。
内容はエアレスキューが活動する様子の紹介。
続いて磐田市にある日本ベーゼンドルファー本社のショールームへ。
たまたまラッキーな事に今日はスタジオで思う存分弾けるというので、是非ともと試弾をお願いしちゃいました。
弾いてみたのはヤマハC5と同じ大きさのもので、モデル200という名前の楽器。
…これは弾いた瞬間に魅せられた。
なんという豊かな響き、そして弾いた感触と反応。
だってうまくなった気がするもの。
というか、この楽器には全くストレスを感じなかった。
弾いたまま、思った通りに鳴ってくれる感じ。
それに響きが豊かだ。
どう言葉をつくせばよいかわからないが、この楽器の持つ音は豊かだ。
弾いた音と音がうまくブレンドされて少し拡がりを持つ感じ。
絶対に手が届かないと思っていたが、値段を聞けば960万円ほどという。
試弾のあとは、コレクションされている数々の名器について日本ベーゼンドルファーの杉原さんが解説して下さった。
すごい数とクオリティのコレクションだし、ここでは展示されているピアノを弾く事が出来るのがとてもよかった。
ごく初期のピアノのチェンバロにも似た音色、ベートベン時代のピアノの弾き心地と感触、ショパン時代のプレイエルが持つ軽い弾き心地と音色、リストとともに歩んだ頃のベーゼンドルファーの感触と響き。
ピアノが現代のピアノに近づいてゆく過程が実際にその時代々々のピアノを弾かせて頂くことによって、実感として掴む事が出来た。
(リストが弾いていた頃の初期ベーゼンドルファー)
またここでは20世紀初頭、レコードが実用化される以前の自動ピアノの記録によりブゾーニ本人の演奏を聴く事が出来る。
(自動ピアノ)
鍵盤楽器に興味があるのなら、浜松の楽器博物館よりもこちらをお勧めします。
うん、欲しいな、ベーゼンドルファー。
オレはスタインウェイではなくこちらだな。
生産量はヤマハの100分の1以下、スタインウェイの10分の1以下との事。
マックスでも生産年間60台程度だという稀少品だ。
フルコンサートモデルである、インペリアルが調整中だったのが残念だ。