お墓参り 17 junio 2007
朝9時。
マルティカからの電話を待って、ルバルカバ家へ。
タクシーでヘスス・ルバルカバの墓があるハバナ最大の墓地、セメンテリオ・コロンに行く。
写真:コロンの門
今日が父の日だからか、いつもよりお墓にも人が多いようだ。
ヘススの墓には名前が彫ってないから、もし今度一人で来るとなったら無事にたどり着けるかどうか、ちょっと自信がない。
写真:墓地にある教会
彼は私のピアノの師であり、また、私の大好きなピアニスト、ゴンサロルバルカバの兄でもある。
そしてかわいいエリサベスの父だ。
その昔、キューバでは色々なことを習ったけれど、実はピアノの時間が一番多かったかもしれない。
ルバルカバの家のリビングはピアノを習い、ダンスを習い、ティンバレスを習った、私にとって大切な場所だ。
1997年の5月5日に盛大な誕生日を祝ってもらったのもここだ。
この4月に偶然見かけたボニアティージョが表紙になっている本の撮影場所もたぶんここだし(思い違いだったら失礼)、前に偶然NHKに映っていたのもここの家のリビングだ。
キューバ・トリップ―“ハバナ・ジャム・セッション”への招待/高橋 慎一 (著)
(注・よくよく見ると、どうも勘違いであったようです・・・。でもわからない、滅多に行かない個室の方はこんな感じだった気もする)
ヘススは弟と比べた場合、あまり成功に恵まれた人生とは言えないかもしれないけれど、それでも晩年には自己名義のアルバムがヒットチャートの第6位にまで上った。
ラスト二枚目のアルバムは彼から直接プレゼントされたもので、私の大切な宝物である。
「エストイ・アキ(我ここにあり)」
お墓参りの帰りに豚の丸焼きを見た。
カメーヨ(らくだ)という、二台連結の大型バスでセントロへ戻る。
停留所でネレイダやマルティカと別れて、日曜日のルンバ、エル・カジェホン・デ・ハメルを見に行く。
首尾良くちょうど始まるところだった。
これはやはり本物だ。
あふれる躍動感。
今日は父の日だからという事で、始めのグループの後はずっと女性が演奏している。
これは貴重な日に来たのかも。
女性が生き生きと演奏するルンバを、弟子に見せたかったな。
ルンバの後にはオリシャに捧げる音楽が続いた。
2時間も見ただろうか、疲れてきたのでルバルカバの家に行ってお昼をご馳走になる。
なんとビール付き。
朝にはまだ昨晩のアルコールが抜けてなかったのだけど、ま、いいか。
エリサベスの叔父、叔母だという親戚の人たちに初めて会う。
叔父さんはスポーツを教えているとの事で、国内各地やベネズエラにも仕事で行っているそうだ。
合気道も教えているって。
しばらく談笑の後、おいとまして街をぶらぶらする。
今日は父の日だから、やたらに押し掛けるのも気が引けるし、こうしてぶらつくしかない。
今回初めて海沿いのマレコン通りに出てみた。
Infanta y 23の道路向かい。
目の前に2001年に泊まったことのあるイノセンシアの宿が見える。
ふとコッペリアの近所に行ってみると、なんと今日は行列がない。
食べるのに2時間待ちとか、普段はザラなのに、これは父の日だからだな。
並んでみると、ほとんど待たずに中に入れた。
5ボールのエンサラダが5ペソ。
写真:コッペリアのアイスクリーム
写真:コッペリアにて
コッペリアで偶然マルティカに会った。
今日は雨が降らない。
例のボニアティージョが電話で挨拶した時に、今晩20:30からテレビに出るよって教えてくれたのだが、ついうっかりとこれを見落としてしまった。
残念だ。
夜22時にアントニオとLa Zorra y El Cuervoというジャズ系ライブハウスの前で待ち合わせる。
が、出演者がよくわからなかったので、ハバナにある別のジャズ系ライブハウス、Jazz Cafeに向かう事にした。
La Zorraは宿の近く、23通りに面してあるが、Jazz Cafeはベダド地区の高級ホテル、メリア・コイーバのすぐ近くにある。
La Zorraはミニマムチャージ$5だが、Jazz Cafeは$10である。
La Zorraは狭いが、Jazz Cafeは広い。
写真:Lazzora y El Cuervo
今日のライブはセッションで、ビロンゴとかステラ・バイ・スターライトを演奏していました。
ハバナでは誰を見てもハイレベルな演奏だ。
今回の演奏者が誰なのか、紹介もないし、全然わからないのだが。
そう言えばメンバー紹介も曲の紹介も一切ないライブだった。
一曲だけフルートのお姉さんが素敵なボーカルを聴かせてくれていたのだが、歌詞がわからなくなって詰まってしまい、演奏がフェイドアウトしてしまったのは残念だった。
写真:JazzCafeのステージ
ピアノはヤマハのP200だったようだけれど、音響はやたらハイに傾いた音作りに聞こえた。
しかし、エアコンの風が身体に吹き付けてきて寒い。
ここでは風の当たらない席を選ぶか、長袖を用意してきた方が良いだろう。
とはいえ、アントニオは「寒いの好きです」と言って何ともないし、体感温度は人によってそれぞれだから一概には言えない。
日本人の女性は大抵寒がりだから、思い当たる人は長袖を用意した方が良いと思います。
ちなみに今晩は全てアントニオにおごってもらってしまった。
本当はこちらが払った方が、あるいは割り勘でも、そうさせてもらったほうが気軽に誘えるのだけど。
そこいらへんは色々とあって難しいです。
写真:JazzCafeにて、アントニオと
写真:JazzCafeのサンド
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