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ラテン打楽器のDVD収録 21 junio 2007

 快晴。
 朝10時にキューバ国立カーニバル博物館の前で、館の首席打楽器奏者ファン・オスカール・テヘラ”Nino”と待ち合わせる。
 彼は時間前に来ていた。
 さすがだ。
 マキナ(タクシー)でサン・ペドリートのフォコへ向かう。
 3CUC。
写真:サン・ペドリートのフォコにて
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 3人の奏者でDVDを作ることになった。
 今日の収録リズムはポピュラー系のダンソン、ボレロ、ソン、デングェ、チャチャチャ、ピロン、モザンビーケ。
 それにコンガやティンバレス、クラベス等を演奏するための基本テクニック。
 彼らがリハをしている間に録音レベル等を設定し終える。
 横着してそれをのせたままテーブルを運んだら、R-09の三脚を床に落とした。
 初めて使ってみた今日、早速壊すとは・・・。
 さすがだ。
 このローランドR-09は大変コンパクトなのに24bit48kHzの高品位で録音できる優れたアイテムだ。
 今回のようにマルチ録音を必要としない場合、重宝する。
 しかし別売の三脚はもろい。
 負担のかかる脚の接合部がプラスチックなのはどうかと思う。
 これで約5千円。
 そう言えばこの3~4月にロサンゼルスで買ったスーツケースもトロント-ハバナ便でチャックを壊された。
 スーツケースは大体1旅行しかもたない。
 さて、収録は非常にスムーズだった。
写真:DVD収録風景
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写真:3人の奏者と一緒に
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 が、嫌なニュースを聞いた。
 来週月曜まで歌舞音曲が禁止になったという。
 重要人物の喪に服すときは歌舞音曲の禁止、日本だけではなかったか。
 だから今日はムセオも休みだという。
 いや、困った。
 音楽の都、サンチアゴにいながら何も聴くことが出来ないとは・・・。
 カラバリのDVD収録もダメかもしれない。
 楽しみにしていた6月24日、サンファンの祝日に走るコンガのパレードも喪に服すため今年はなくなってしまったとの事。
 昨日まではあるよって話だったのに、残念だ。
 宿に帰ってデータの整理をする。
 帰りはコーチェ(馬車)に乗って帰ろうかと思ったらどれも満員で乗れない。
 仕方なくまたビシタクシーのお世話になるが、セスペデス公園まで入れないくせに2CUCは高いな。
 キューバ人なら1人10ペソだ。
 無駄だとは思ったが、帰ってすぐにトローバがどうなっているか見に行く。
 残念だが、店の扉にはやはり月曜まで閉店との張り紙がしてあった。
 道でムセオのダンサーにも会ったし(つまり彼女はオフ)、やはり月曜までどこにも音楽はないようだ。
 何のためにキューバに来たのか。
 その殆どは音楽を体験するために、である。
 なのに今日、木曜日から来週月曜日まで、つまりサンチアゴに留まっているあいだじゅう音楽がないなんて。
 殆ど意味がない・・・。
 しばし脱力。
 運命とは時に気まぐれで計算が立たない。
 思った通りには物事は運ばない。
 目的地までの辻々で回り道するものである。
 さて来年、再来年のキューバはどんな顔をして私たちを迎え入れてくれるものか。
 それは誰にもわからない。
 世界は一瞥普遍に感じられるが、しかし、ちょっとした出来事によって激変する。
 ここは潔くあきらめてリゾートするか。
 待て待て、とりあえず明日には大切な仕事がある。
 夕方カラバリのフォコへと出掛ける。
 今年はカラバリ、一度も見ることが出来ないかな・・・。
写真:カラバリのフォコへと向かう道
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 果たして・・・
 どうやら週明けの月曜日には音を出しても良いらしい。
 「Hasta Lunes(月曜まで)」に月曜は含まれないのか、ふーん。
 月曜日・・・サンチアゴに到着したその日に、カマグエイへと移動するバスの切符を買ったが、始め月曜の朝便を予約しようとしたのを考え直して夜便にしたのが、偶然に正解となった。
 月曜の出発は22:00だから、時間は充分にある。
 月曜朝9時に約束する。
 このDVDによって、彼らがもっと世に知られる事となったらよい。
 キューバ最古のフォコ、カラバリ・イスアマ。
 ジャイリンにマンゴーやパイナップルをご馳走になる。
 それから少しして、夜、ピザをちょい高めのレフレスコとご馳走になる。
 結構美味しい。
 フルサイズ、10ペソだって。
 今回おみやげとしてLEDライト(発光ダイオードのハンディライト)を持っていったのだが、結構重宝するらしく需要が多い。
 これで商売しようかな。
 ちなみにこちらではリンテルニータと呼ばれています。
 仕入れは日本で0.7CUCくらいだけど、換えの電池が8個も付いているから、もしかしたら10CUCくらいで売れるんじゃないか。
 いや、チーチョに聞いてみたら電池だけでも1個1CUCくらいはするし、12CUCでも売れるだろうと言っていた。
 100個売りさばけば、単純に1200CUCくらいの利益が上がる。
 約16万5千円・・・悪くないじゃん。
 もっとも最近はこれくらい持っていてもすぐなくなってしまいますが。
 円はここのところのキューバでは使いでがない。
 私の場合、観光が目的で来る人とは使い方が違うけれど。
 寄付が多いんだ。
 個人で支えられる人数には限りがあるけれど、近しい人の何人かに。
 しかし彼らには、色々なところへ連れて行ってもらえたり、演奏を聴かせてくれたり、ご馳走になる事もしばしばだから、寄付と言ってもあながち一方的なものではない。
 だからちょっとお金の使い方が違うだけ。
 ジャイリンの誕生日が23日(土)で、なんとカミオン(トラック)をチャーターして近所の人を50人ほど引き連れて海に行き、お祝いをするそうだ。
 それに招待を受けた。
 もちろん行きます。
 期せずしてリゾート行きが転がり込んできた。
 目的地はPlaya Caleton Blanco。
 この8月に結婚する弟のチーチョのフィアンセはもう一つ先のBoca de Los Riosがいいって言っているけれど。
 シエラマエストラ山脈が海岸に落ちるところ、市街地から西へ湾の向こうを海岸づたいに40kmほど行った辺りか。
 楽しみだが、朝6時半までに来いと言う。
 果たして起きられるだろうか。
 そういやチーチョのフィアンセは18歳、大学入学前だって。
 ちょっと早くないか。
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藤田浩司-koji fujita-

DrumStudio LA FIESTA


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