サンファン(San Juan)の日、カラバリ・イスアマ(Carabalí Isuama)の収録とコンガ(Conga)のパレード 24 junio 2007
快晴。
9:25に宿を出発。
約束の撮影時間前にスタンバイしておきたいから早めに出掛ける事にした。
今日収録するカラバリ・イスアマはキューバ最古のフォコ(民族音楽集団)だ。
写真:Carabali Isuamaのメンバーと
そう言えば、昨晩思い付いた。
スペイン語と英語でもブログを綴ってみよう。
語学を磨くためにも。
外国語で例えば手紙を書くと、相当な数の単語を覚えるから、これは自分にとって有益な事だと思う。
もちろん毎日というわけにはいかないと思うけれど。
週に一度でも。
間違いを見つけたら直ちに訂正個所を知らせてくださいね。
これを読んで下さっている方々のうち、相当な数の方が語学に堪能なはず。
カラバリには9:45到着。
ささっと準備をし終えるも、メンバーがなかなか集まらない。
あと二人がやって来ないという。
ようやくメンバーが揃って演奏が始まったのは11時過ぎだった。
収録は一度始まってしまえば順調に進む。
カラバリの歌と演奏は三部構成になっている。
ゆっくりめのマルチャ、少し速めのマルチャ、それにオッビアだ。
順番はあまり重要でないらしい。
私はいつもオッビアから始まるものとばかりに思っていたが、今回オッビアは三番目に登場した。
また、オッビアのみ伝統的な(フランス系?)衣装を身にまとう。
収録を終えた後、チーチョの彼女のお婆ちゃんが詩人だから吟じさせてくれと言ってきた。
ビデオに撮ってあげたけれど、なかなか良い感じだった。
動作に照れがなくて良い。
カラバリのジャイリンにアルムエルソ(昼食)をご馳走になる。
ポーヨ・コン・コングリ(鶏肉に豆ご飯)、それにギネア(甘くて小さいバナナ)、それからバティド・デ・マンゴー。
このマンゴージュース、大好きです。
一度飲んだら止められない。
ポーヨ・コン・コングリ、キューバでは一番食べる機会が多いかも。
どこで何を食べるのが好きかにもよるけれど、鶏肉は大体いつもある。
もう、超おなかいっぱいです。
昼食後、音楽学者グラディス・ゴンサレス女史の家へと遊びに行く。
カマグエイについて色々と教えてもらった。
黒人はハイチ出身の人が多いそうだ。
また、国内ではオーケストラが有名らしい。
色々な物が穫れて豊かな土地のようだ。
また、アカデミックな雰囲気も感じた。
それから市街地からそう離れていないところに日本人のコミュニティがあるそうだ。
ちょっと楽しみになってきたぞ、カマグエイ。
それから彼女はユネスコに関わる仕事をしていて、今、このカラバリ・イスアマを世界文化遺産にするべく働いているそうだ。
トゥンバ・フランセサの次はカラバリが指定されるとよい。
カラバリの家に戻ると、突然嫌な知らせが入った。
ジャイリンのお婆さんが亡くなったとの事。
84歳だったそうだ。
彼女と弟のチーチョは急遽そちらへ向かう事となった。
そしてコンガのパレードへはジョアングラ達が連れて行ってくれる事になった。
15時半となったので、いよいよコンガのパレードを見に行く。
今回はパレードの出発地点まで見学しに行った。
到着してみると、まだ行進しないでロス・オヨスが演奏している。
しばらくハバナのコンガを聴いていないから、コンガと言えばこのオリエンテ(東部地方)のものがまず頭に浮かんでしまう。
ロス・オヨスとは、カーニバルのコンペティションで何度も優勝している伝統あるコンガのチームだ。
しばらく見た後、引き返しがてら今度はマルティ大通りで走るコンガのパレードを人の波に埋もれて楽しみ、さらに続いて、知人の家のバルコニーから道に繰り出してくるカーニバルのパレードを見物としゃれこむ。
ここから行列を見下ろすのは2度目だけれど、やはりすごい迫力だ。
演奏と共に、住居の谷間を人々が河のように流れてゆく。
始めのコンガ集団に知人のエミリオがいた。
主にバタを使った古いかたちのコンガを演奏していて興味深い。
あとに続いて先ほどのロス・オヨスがやって来た。
時に流血を伴う捕物帳も見られてエキサイティングだ。
上から下へ、人と音楽がうねうねと流れ下ってゆく。
一通り見た後、さらにしつこく先回りして今度は路上から楽しむ事にする。
見ている途中で突然スコールがやってきた。
あえなくコンガは雨のため、ここまで中止。
コンガで使用する太鼓は生皮を使っているから当たり前だ。
雨の中では皮が湿って音が出ない。
とても残念だ。
しかし、今日は充分過ぎるほどコンガを堪能した。
ちなみに日本で言うところの楽器のコンガは、スペイン語ではトゥンバドーラと言う。
コンガとはキューバのカーニバルで演奏される音楽の名前だ。
仮装して行列するからコンパルサとも言う。
コンガを見終えてカラバリの家で雨宿りさせてもらう。
ジョアングラの息子、ファンカルロスや好青年マウリシオと話が弾む。
今度は近所のおばあちゃんが誕生パーティーを開いているからって、その会場へと連れていってもらう。
飾りがすごいから是非とも写真に撮れよとの事。
神様への供え物は確かにゴージャスな感じだった。
白いオバタラ、黄色いオチュン、青いイェマヤ、赤いチャンゴ、などなど。
私もそれに祈りを捧げて、その後食事を頂いた。
パスタにケーキにちょっとした揚げ物にレフレスコ。
全く食べきれないなと思ったけれど、根性で食べきった。
今日は食べ過ぎの日だ。
日曜日だし、サン・ファンのお祭り日だから仕方ないかな。
いや、仕方ないなんておそれ多い。
食事を頂くのはありがたい事です。
宿に戻ったら、もう20時近かった。
結局一日出ずっぱりだったな。
これからデータの整理をしなけりゃ。
・・・データを整理し終えたら23時半。
ここいらへんは辛いところだけど、DVDを作ろうとしている今回は仕方のないところ。
しかし弔いによって音楽体験する事がまったく出来なくなりかけて、一時は暗澹たる気持ちになったけれど、こうして結局コンガは聴けたし、カラバリも聴けたし、案外ダメージは少なかったかな。
明日はカマグエイへと発つ日だけれど、音楽が復活する日だからたっぷりと堪能しよう。
午前中にカラバリ、お昼はトローバ、夕方にはムセオ・・・かな。
そして夜にはバスで出発だ。
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