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コンガ・カマグェヤーナ(Conga Camagüeyana) 26 junio 2007

 バスは3:45にカマグエイに着いた。
 あれっ?クーバツールでは5:30頃の到着って聞いていたのに・・・。
 これは早過ぎます。
 しかもターミナルではなく付近の道路で降ろされ、仕方なく歩く。
写真:バスを降ろされた通り
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 この時間にして、どういうわけか既に人通りが多い。
 狂ったように早駆けする馬車が一台、脇を通り過ぎて行った。
 カマグエイは人口30万、キューバ第三の都市にして牧畜と精糖業の中心地だ。
 また、文化の街でも学園都市でもある。
 バスターミナルへと歩く途中で車から声が掛かる。
 「ハバナへ行かないか?」
 いやいや。
 宿を探している事を伝えると、一緒に探してくれると言う。
 彼の名はアルフォンソ。
 シエンフエゴ市に住み、カマグエイに彼女がいる。
 明日の午後、私をマタンサスに連れたがっている。
 客を乗せれば帰り道のガス代が浮くからね。
 偶然なのだが、今、カマグエイはカーニバルの真っ最中だそうだ。
 これはラッキーかも。
 しかし、こういった期間は宿探しには不便だ。
 また、宿泊も普段より高い。
 宿はすぐに見つかった。
 市内の中心にあるロス・トラバハドーレス広場から3ブロックのところだ。
 邸宅はコロニアルな雰囲気で立派だが、客室はベッドとエアコンのみのシンプルな作り。
 バス・トイレはシェアだ。
 ・・・これで20CUCは正直高いと思ったが、そこはこの時間に着くと立場が弱い。
 やはり宿を探すのは、お昼過ぎから夕方までに限る。
 都市間の移動は出来ればそれくらいの時間に着くように心がけたい。
 車窓から垣間見えたカマグエイの街は既に歴史を感じさせてくれた。
 朝。
写真:宿のパティオ(中庭)。中々コロニアルです。
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 やはり早朝着だとまだ暗いから1泊分余分に持っていかれる。
 タバコを見せてもらった。
 コイバの24本入り、小さい方が15CUC、大きい方が40CUCだと言う。
 お爺さんがタバコのマエストロだから工場から何箱かもらえるそうだ。
 この値段が高いか安いかはたばこに全く興味のない私にはわからない。
 何か服を売っていないか?と宿の主、アルバに聞かれた。
 外国人の中にはそうやって物売りをするものもいるという。
 そうか、ではいずれリンテルニータ(LEDライト)を誰かに売ってみる実験をしよう。
 ダンナがコーヒーを入れてくれた。
 とても人が良さそうだ。
 しかし、正直なところ、宿はこのファシリティにしてこの値段では高いだろう。
 街に繰り出してみる。
 商業地区はハバナより、サンチアゴよりよっぽどきれいだ。
 キューバではないみたい。
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 お店でペソ払いの生ビールを飲んでみる。
 ・・・相変わらずマズい。
 馬の・・・のようだ。
 1杯6ペソ。 
 ディビサ払い、クリスタルのディスペンサーダはまあまあなのだが。
 ティナヒートという瓶入りオレンジジュースも6ペソ。
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 グラン・オテル前のCafeteria La Ragazzaというお店。
写真:街一番のグラン・オテル
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写真:ラガッサ
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 街角のそこここでポスターを見かけ、ここカマグエイでは6月24日から29日までサンファンのお祭りがある事がわかった。
 コンガのパレードも時には走るらしい。
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 商業地区は非常に活気があり、首都ハバナや第2の都市サンチアゴよりも物資が豊富だと感じた。
 また街が非常にきれいだ。
 街一番の繁華街にカサ・パルティクラルを見つけたので、どんなものか見せてもらう。
写真:カサ・パルティクラル(部屋貸)の入り口
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 あいにくと満室で部屋は見せてもらえなかったが、とても良さそうだ。
 同じ階の部屋の前にプライベートなバルまである。
 明日には一室空くそうなのでいくらか聞いてみた。
 同じ料金でプライベートバスや冷蔵庫が付いている。
 またここは今、泊まっているところよりも繁華街だ。
 明日はこちらの宿に移動する事にした。
 目抜き通りに立つグラン・オテルの目の前の家。
写真:宿の屋上はこんな感じ
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 初めての街では一発で当たりの宿を見つけるのはかなり難しい。
 それは運に左右される。
 それに大荷物を持ってぶらぶらと宿を探すのにも限度があるから、初めての街の初めての宿ではまず一泊のみとして、一度荷物をほどいてから街をぶらつきつつもっと良い条件の、別の宿を探すようにしている。
 結構どこの国のどこの宿でも気軽に部屋を見せてくれるものだ。
 豚の丸焼きをパンに挟んだボカディートを売っていたので食べてみる。
 なぜか量をサービスしてくれた。
 これは美味しい。
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 ブカネロの生ビールを見つけたので立ち飲みに寄るとカヒータ(弁当)の箱を作っている人と仲良くなった。
 庶民の3倍稼いでいるそうで羽振りがよい。
 ビールを何倍もおごってもらった。
写真:箱折り職人と。
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写真:ブカネロ生のディスペンサー
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写真:お店の前の広告塔
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 隣の席には当地、カマグエイのミュージシャンがいた。
 Conjunto Los Agramontinosの打楽器奏者、アンドレス・マルティネス。
 彼に、今晩19時に走るというカマグエイのコンガのリズムについて色々と教えてもらった。
 それはサンチアゴのものともハバナのものとも違うようだが、どちらかと言えばハバナのものに近い。
 そうか、今晩はコンガが走る!
 当地が今、カルナバルの真っ最中だとは知る由もなかったが、これはラッキーだ。
 カマグエイには6つのコンガチームがあるそうだ。
 1.La Estrella
 2.Los Comandos
 3.Los Letono
 4.La Forola
 5.La Haroyadora
 6.・・・6つ目は彼らも思い出す事が出来なかった。
 特設の野外バルを出て、郊外に尖塔が見えるから、そちらへと足を進める。
 すると、突然のスコール。
 しばし軒下で雨宿り。
 10分か15分ほどで雨は止んだので、再び尖塔に向けて歩き出す。
 あった。
 それはマルティ広場に面してそびえ立っていた。
 しばし見物する。
 珍しいキューバン・ゴシックの教会、ヌエストラ・コラソン・デ・サグラド・ヘスス。
写真:ヌエストラ・コラソン・デ・サグラド・ヘスス
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写真:遠景
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 再び繁華街へ。
 2週間で200mlのシャンプーを使いきったので、それを買いに。
 キューバでは日に4度水浴びする事も珍しくないから、シャンプーもすぐになくなってしまう。
 そこは涼しく快適な、ロサンゼルスのようなわけにはいかない。
 水洗いだけにすればいいじゃん、って話もあるけれど、それはなんだか気持ちが悪い。
 売り子さんに話をして、自分に合ったものを選んでもらう。
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 タクシーのアルフレッドに公衆電話から電話をかける。
 電話は3つ目にしてようやく使えるものがあった。
 しかし、この電話もなぜか自分の声ばかりが大きく聞こえて、相手の声が小さく聞き取りづらい。
 結局のところ、マタンサス行きは明後日でもOKだそうだ。
 14時出発の約束をする。
 夕方になったので、いよいよカーニバル見物にと出掛ける事にする。
 コンパルサの人たちの後を追って歩いて行くと、いつの間にかそれぞれのチームが準備している地点に到着した。
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 それは中心市街から鉄道を越えた、さらに先だった。
 時間を追うに従って、じわじわとコンパルサのメンバーや観客が集まってくる。
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 パレードの開始時間は18時とも19時とも言われていたけれど、結局は19時半頃始まった。
 もうすんなりとは宿に戻れない程に、道路は人で溢れ返っている。
 最後尾チームの出発地点はどうも先ほどの尖塔があったマルティ広場の辺りらしい。(・・・これはまちがいだったとあとでわかる。確かに尖塔はあるが、マルティ広場のものとは別の尖塔だ)
 時にはブラジルばりの、電飾されたオープンカーが踊り子を乗せて走る。
写真:電飾された車
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写真:踊り子さんに手が伸びる
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 カマグエイのコンガは初めて聴いたけれど、今回3種類ほどに聴き分けることが出来た。
 1つはハバナのコンガでも使われるようなボンボのパターンに乗って、しかし6/8拍子を刻む速いコンガ。
 それから勇壮な低音太鼓の頭打ちが印象的なリズム。
 さらに2つ目のものと非常に似通っているけれど、より8分音符を強調して連打するリズム。
 もしかしたら2つ目と3つ目のものは、同じ名前のリズムのちょっとしたバリエーションかもしれない。
 その2つ目と3つ目のものは基本的にはミドルテンポだが、急激にどんどんと速くして踊りを煽ることもある。
 3つともカマグエイのコンガに特有のリズムだ。
写真:コンガの太鼓
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 コンガのパレードは始まってから2時間ほど、21時半頃に終了した。
 今回、当地カマグエイがカルナバルの真っ最中にある事を到着するまで全く知らなかったので、非常に運が良かったと思う。
 パレードが終わる頃、ロス・トラバハドーレス広場付近でムラータに声をかけられた。
 マリア、25歳大学生。
 細身でなかなか活発そうなお嬢さんだ。
 その後、明日泊まる予定の宿に、何時にチェックイン出来るか確認しに行く。
 13時にはOKとの事。
 グァバの100%生ジュースをご馳走になる。
 おまけにロンまですすめられたが、これは辞退させて頂いた。
 自宅を拝見させてもらったけれど、これ以上はないってくらい豪華な作りだった。
 正真正銘のお金持ちだ。
 それから小一時間ほど話をして宿へと戻る途中、偶然に再びマリアと遭った。
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藤田浩司-koji fujita-

DrumStudio LA FIESTA


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