バラデロ(Varadero)・・・水流に逆らって 4 julio 2007
永遠のリゾート、バラデロは今朝も快晴。
大体キューバで朝から曇りとか雨にあたった記憶がない。
記憶の中では朝はどんな季節でもどんな場所にいても、すっきりと晴れ渡っている。
少なくとも、今回の旅ではまちがいなく朝は全て晴天だったはず。
朝食を食べに地上階のレストランへと行った。
レストランにお客さんは1人もいなかった。
まだ9時過ぎなんだけど。
朝食後、少し海辺で写真を撮ってから着替えて泳ぎに行く。
部屋でメイドさんとバッティングしてしまったので、日焼け止めも塗らずにさっと水着に着替えて部屋を出る。
今日もガンガンに泳ぐ。
ホテルのあるCalle53から、エラドゥーラのあるCalle35まで泳ぐが、海の底には殆ど全く変化がない。
地図で見ると区間距離1.8kmくらいのものだろうか。
往復すると3.6kmほどだ。
途中、エル・カスティジート前からコッペリア前を過ぎた辺りまで、人の気配がだいぶ薄くなる。
コッペリアを越えた賑やかな道路前から再び人が増え始め、この人の波はずっと先まで続く。
行きは良かった。
俺はオリンピック選手かと思うような快調さでエラドゥーラまで進む。
が、しかし・・・
戻りがキツかった。
うっかりと海流の下手へと泳いできてしまったのだ。
普段、出だしはなるべく海流に逆らって泳ぎ始めるように注意しているのだけれど、今回はうっかりした。
今日は先日と岸辺付近の水流が逆方向であった。
これは快調に下った谷底から、再び地上へと降り立つ時のキツさと同じだ。
天気が良いから日焼けのし過ぎも気になり、背泳ぎを混ぜて泳ぐ。
背泳ぎはいつもと違う筋肉を使うから、案外と気持ちが良い。
海で背泳ぎ出来るなんて、幸せな事だ。
日本も含めて大抵の海ではクラゲに気を付けながら注意深く水を掻いていかなければならない。
背泳ぎは海水中に何の障害物もない場合にのみ、許されるのである。
その後、例によってビールを飲みに行くが、先日買ったバソ(コップ)を持ってマナカを飲みに行った。
途中見知らぬ黒人におごられ、3杯1リットル以上も飲んでしまったから、結構酔った。
マナカに含まれるアルコールは3.5%だそうだ。
マヤベは4.0%、ブカネロは5.5%、・・・ブカネロマックスは6.5%だったかな?
じゃ、クリスタルは5.0%か???
ブカネロ以外は滅多に飲まないから、そこいらへんはあやふやなのである。
キューバでは何故かアルコール度数が高いビールほど値段が張る傾向にある。
私はキューバではビールを水代わりに飲んでいるから、アルコール度数の低いものの方が具合が良い。
そこで今回のヒットはマヤベやこのマナカだ。
しかし、マナカはパパイヤを混ぜた発泡酒。
だから普通に水として飲むならマヤベか。
今の今までブカネロ・ネグロの時代からブカネロばかりを飲んでいた。
とはいえ、夜はマヤベではなくやはりブカネロだな。
時にモヒート、あるいはダイキリ。
行列が出来るピザ屋の調理人もここに飲みに来たけれど、あっと言う間にマナカを飲み干して仕事場に帰っていった。
店員さんや、集うお客さんたちと話をしていると、相変わらずNHKの朝ドラ「おしん」は強烈だったようで、ここでも話題に出る。
酔っぱらった勢いで、さらにもう一度着替えてもうひと泳ぎ。
午後は波が立って、透明度もかなり落ちた。
見通しが効かない。
また、波立つと背泳ぎはキツい。
顔に水をかぶるから。
バラデロで泳ぐなら、日本人的には朝だな。
水もやや冷たくて爽やかだ。
逆にキューバ人は午後が良いと言う。
理由は水が温かくなるから。
冬はあまり泳がないものね、キューバ人。
外国人的には冬がハイシーズンだ。
ホテルに戻ってシャワーを浴び、街へ。
豚肉を食べてみた。
うまい。
ヘタなレストランより屋台の方が良い肉を出す。
こうしたペソ払いの店でもディビサ(CUC)を使って代金を払う姿をよく目にする。
お釣りは1CUC=24pesoに従ってペソで出る。
写真:屋台の内部
写真:メニュー表
夕方になっても良い天気が続き、今日はこの時間になって日陰にいても汗が止まらない。
今回のバラデロ5日間では、今日が最も暑い日だ。
こうして店でトゥコーラ・ディエテティカ(ダイエットコーク)を飲んでいると、物乞いが目の前にまで手を出してくる。
それを無視したら舌打ちされた。
その後しばらくして、その物乞いはクリスタル(ビールの銘柄)を手にして去っていった。
物乞いしてビールを飲むとは一体どういう了見だろう。
あれを許していたら、彼は一生働かなくなるだろう、と私などは思ってしまう。
それでもカトリックは与える。
夕方と言っても、今は19:45。
雀がチュンチュン鳴いている。
帰りがけにゴミ箱をあさり、鶏肉のカスや飲み残しのペットボトルなどを集めている乞食を見た。
このリゾート地、バラデロにこんな人もいるのか・・・。
スーパーを覗くとレジ打ちのお姉ちゃんが物を食べながら仕事している。
それぞれがキューバ社会の一面だ。
また、キューバのコンクリート製電柱は資源節約のためか、資材の中心部に穴を開けて軽量化している。
耐久性について少し不安に思うが、ちゃんと計算されているのであろうか・・・それとも。
話は変わって・・・夜のバラデロでは蚊避け対策が必要だが、今回持ってきた医薬品ムヒの虫よけはよく効く。
これを塗ると、全く蚊に刺される事がない。
また、刺されてもそれほどには痒くならないから虫さされの薬の方は必要ないかもしれない。
ホテルの部屋に蚊が出る事もないので、蚊取り器は必要ない。
結論として、ハバナ、サンチアゴ、カマグエイの中心部にいる限り、蚊避け対策は必要ないと思う。
バラデロでは肌に塗布する虫避けが1本欲しい。
肌に薬品を塗るのが気持ち悪く感じるなら、夜の外出には蚊取り器があった方が良いかもしれない。
勿論ブラジルのようにダニや南京虫に悩まされる事もない。
キューバでは案外殺虫剤を撒く光景を目にするけれど、そんな事もあってか亜熱帯でありながら都市に蚊は少ないのかもしれない。
あっ・・・バラデロの中でも、私は行った事のない高級ホテルの建ち並ぶ半島先端部でリゾートするなら、虫対策は必要ないのでしょう、たぶん。
ここで言うバラデロは、バラデロのセントロに宿を取った場合の事です。
寝る前にビールを1本飲みに行く。
この場合はブカネロだ。
写真:初めてキューバに行った頃のスナップ
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