サンタ・マリア海岸(Playa Santa Maria) 10 julio 2007
随分前から彼らとは海に行こう行こうって約束していたものの、なかなか実現する事のなかった海水浴。
それが今日、ついに実現した。
って、そんなに大した事でもありませんが、サンタ・マリア海岸は私たちの住むセントロ・アバナから東へ30km弱離れたアバナ・デル・エステという地区にある、とても美しい海岸です。
個人的には、もう何年間も行っていない海岸だけれど、その昔にはよく出掛けた場所です。
カミオン(トラック)に乗って1ペソで。
エルネストの仕事が終わる時間の都合もあって、少し遅めの11時にルバルカバ家に集合する事になっている。
エリサベスがバンタクシーを見つけてくれてあるはず。
そりゃ出来れば2台に分乗するよりも、1台でワイワイと出掛けた方が楽しいに決まっている。
運転手付きだから、気兼ねなく飲めるな。
あとは天気。
昨日みたいなスコールにならなければよいのだけれど。
シャワーを浴びて、いざドライヤーしようかと思ったら急に停電。
まず220Vのエアコンが止まって動作がおかしくなった。
電気は流れているようだが、動作がおかしい。
その後すぐに110Vの方が停電。
220Vも停電したようで、エアコンが全く動かなくなった。
今回は殆ど停電がなかったのに、昨日の落雷のせいか、2日続けて停電だ。
以前は毎日のように停電していたものが、年を追うに従って電力供給は安定してきているように思う。
停電で一番怖いのはエレベーターへの閉じ込みだろう。
一度、現場に出くわした事がある。
真っ暗で暑苦しい中に、しかも10階の高さから宙づりの状態で何時間も閉じこめられる事を想像もしたくない。
電気がないのは結構大変な事だ。
暗いところは暗いままで見通しが利かないし、エレベーターなしで10階まで登るのは一苦労だ。
それにいざ部屋に着いたところでエアコンなしの中、全く涼しさはない。
冷蔵が必要なものは鮮度が落ちるし、アイスクリームの買い置きなんて、もしあったら大変残念な事になる。
私にとってより重要なのは充電が出来ないということだ。
これは本当に困る。
いまや電気なしでは何の資料も作成できない。
早くも10時前にネレイダから電話。
11時半がエリサベスたちには都合良いけれど、早めに食べにおいでとの事。
ありがたい。
言われなくても早めに出たかったところ。
エアコンなしの中、室内温度は急上昇中だ。
ルバルカバの家に着くと、すでに停電から復旧していた。
今朝の停電はほんのわずかな時間だった。
デサユノ(朝食)を頂く。
マンゴーの生ジュースが美味しい。
タクシーは約束の時間の少し前に到着した。
個人営業の闇タクシーかと思っていたら、ちゃんとしたパナタクシーでベンツ製の1ボックスワゴンだ。
これにはびっくり。
ナショナルホテル前で同車種の値段を問い合わせた時には80CUCと言われ、その値段はアントニオも言っていたのでボラレ値段でもない。
エリサベスはなぜかそれを半額で借りる事が出来た。
これからタクシーをチャーターする時にはエリサベスに頼む事にしよう。
30分ほどで目的地、サンタマリア海岸に到着した。
ここを訪れるのは実に10年振りであるが、その変わりように驚いた。
以前はとてもひなびた、だけど水のきれいな海岸だったものが、今はビーチにパラソルが乱立する、とても賑やかな海岸へと変貌を遂げていた。
少し豪華めにタープ付きの寝そべりイスを3席キープしたら、あまりの高額にびっくりした。
18CUCだ。
バラデロでは椅子1個パラソル1個確保するのに数十セントしかかからなかったから、あまりの違いに愕然とする。
今日の予算にそれほどとは思っていなかったから、この後、今日は充分な飲み物が振る舞えるか、心配になった。
さて水の中へ遊びに行くと、このサンタマリア海岸は魚がたくさんいる。
足に当たってくる。
中には結構大きいものも。
ベラにアジ、それに一番多いのはウミタナゴとおぼしき魚。
潜って手で捕まえようとするも、それは中々かなわない。
足で蹴る事は出来るのだが。
一緒に遊んでいると、どうもキューバ人は人を持ち上げて海に投げる遊びが好きなようだ。
投げ方には色々なパターンがある。
組んだ手に腰掛けさせて投げる、あるいは立たせて投げる。
2人、あるいは3人で手を組み合わせて、その上に人を乗せて投げるパターンなどなど。
数人での組み手にもいくつかパターンがあった。
それから人の股を潜水してくぐりっこする遊び。
列を作ってくぐらせる場合、時に足で挟み込んでイジワルをする事もある。
ゴーグルを使って魚を捕まえようと潜水するのだけど、その時に他の人が足を潜っている人の背中に乗せて浮いて来ないようにするのにはちょっとドキドキした。
海岸にはイキの良いミュージシャンのグループがいた。
ビーチで寝ころんでいる人を囲んでは演奏している。
ここでもビロンゴを聞いた。
ビーチには人がたくさんいる。
休日にはもっともっとすごいらしいけれど。
イスに寝そべっていると、目の前を水着の美女達がたくさん通り過ぎて行く。
中にはカバレの衣装みたいな水着を付けた娘もいる。
真っ黒な肌にわずかな白いストライプがのっている。
目の前の光景は、なるほど芸術の素材となって当然の美しいものだ。
若い女性が彼女ら特有の美しさを持っている事については疑いようがない。
完全なる曲線。
帰り際に海から上がる時、エリサベスが「コージはおしっこしないの?」と聞いてくる。
「私はもう済ませたわよ」って。
海水浴に来ると、キューバ人はみんな海の中でおしっこをするそうだ。
その話は懐かしかった。
なぜならば学習時代にお世話になった家の娘も同じ様な事を言っていたから。
そちらは10年も前の話。
話はさらに続き、人によっては海で脱糞するという。
海から上がってくる人の海パンに糞が付いているのを見たとか見ないとか。
結局6時間半遊び倒して夕方ようやくにして帰途に着いた。
私たちの乗ったベンツの1ボックスワゴンタクシーがルバルカバの家に到着する直前、一人の女性から声が掛かった。
フロールだ。
やはりアイツとは必ず街で会う。
これは宿命かも。
もちろん友達として彼女の事は嫌いではないけれど、彼女といるとこちらのペースが作りづらいのも事実。
今回はあと2日を残すのみだし、もう絶対に会う事はないと思っていた。
ジンクス破れたり、と。
しかし、彼女とはやはり今回も街中でばったりと会った。
ハバナにいる間、何の連絡も取らなかったので、その事は少し恥ずかしく感じた。
いい子なんです、実際。
帰ってすぐにシャワーを浴びて再びルバルカバ家へ。
エリサベスが作ったスパゲッティをご馳走になった。
エリサベスの料理は初めて頂いたけれど、美味しかったです。
ああ、この子も料理出来るようになったんだと、ちょっと安心。
その後おいとましたのは既に22時半。
既にアントニオとの約束の時間だ。
今夜は彼がLa Zorraに招待してくれた。
バンボレオのリーダー、ラサロ・バルデスのジャズユニットだ。
ラサロは久々に間近で見たら老け過ぎて同一人物とは思えなかったけれど、自分も同じだけ歳を取ったという事だな。
La ZorraもJazzCafeと同じシステムで、5CUC払うけれど、その分丸々何か飲む事が出来る。
ライブ終了後、場所をかえて更に話し込む。
主に日本行きのチケットの事、日本の教育問題、信仰、歴史、現政権、前政権の問題点、それからキューバ政府の今後などについて話し合った。
そして今夜も朝帰り・・・。
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