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DVD編集とカンムリブダイ(buffalo fish)と 30 sept. 2007

昨晩からの続きで朝っぱらからDVDの編集。
ソナー6を使って、ビデオと別録りしておいた音声をビデオに張り付ける。
地道で面倒な作業だ。
録音時に名前を付けて整理をしておいたし、昨日、それぞれ必要になる場面の時間を切り出しておいたから作業はやりやすい。
別録りした3つの音声のうち、どれがベストか聴き比べてみたが、結局3つをすべてミックスしてしまうのが一番リッチな音がする。
近接音は高音を、オフ気味のマイクは低音をそれぞれ良い感じで拾っている。
普通と逆だけれど、それはそれぞれのマイクの特性のせいだと思う。
ローランドR-09の内蔵マイクは低音をよく拾う。
逆に高音域には弱い感じだ。
手軽な録音によく使うオーディオテクニカのワンポイントステレオマイクは高域までよく拾ってくれる。
またオートレベルで録ったものは、演奏者が解説する声を聞き取りやすくしてくれるし、またそれは意外に演奏の音を力強く拾ってくれていた。
遅めの朝、日曜日のレストランは閑散として静かだ。
おそらくみんなツアーにでも出てしまっているのだろう。
まさにミスターポーの一行がツアーに出るのが見えた。
20070930SrPohEstaTrabajando.jpg
泳ぐ。
サランに来てからずっと穏やかな晴天が続いている。
バヌーバ(panuba)~テケッ(tekek)の湾内地方はどうなのだろう。
満ち潮なので、ビーチの左端サランサヤンリゾート(salang sayang resort)前からエントリー。
水中から海面を見上げると塵一つなくて、そのきらきらとした海面を境に上下のどちらが天なのかわからなくなる。
とはいえ、今年はなぜか透明度がいまいちで深いところにある珊瑚は見えにくい。
今年は7月にキューバ(cuba)はバラデロ(varadero)海岸の透明な水を見たばかりという事もあって、その点若干物足りない。
湾の真ん中にイカダが浮いているから乗ってみた。
微妙にゆらゆらと揺れて、寝そべっていると気分が悪くなりそうだ。
しかし、ここなら吸血昆虫にやられる事はない。
今日あたりカンムリブダイ(buffalo fish)が見られそうな気がしたので浅瀬を丁寧に泳ぐ。
彼らはここではたいてい満潮時、浅瀬で砂地と珊瑚が混じる辺りをよく回遊しているのだ。
具体的にはサヤンリゾート前、川の流れ込みのやや左に崖寄りの海域で遭遇率が高い。
1尾発見!!!
体長1メートルほどのカンムリブダイが突然目の前に現れた。
20070930BuffaloFish.jpg
追っかけていると、それは間もなく4尾の群れとなった。
カンムリブダイは捕食行動を取る時、ほぼ胸ビレのみを使って泳いでいるが、それでもその泳ぎはさすがにウミガメより速い。
必死で追いかけ観察を続ける。
すごい勢いで珊瑚を食い荒らすものだ。
桃色珊瑚のタテに伸びた枝や葉っぱのようにひろがる珊瑚をダイナミックに10cmほど食いちぎる事もある。
これではいずれこの素晴らしいサラン湾の珊瑚もやがてなくなってしまうかもしれない。
よく食べるのはその二つの他に、海中の岩に小さく付いた珊瑚だ。
追いかけていると完全な円ではないが、およそ直径150メートル、1周450メートルほどの範囲をぐるぐると回遊しながら珊瑚を食べあさっている。
群れは4回ほぼ同じコースをまわったあと、沖に向けて泳ぎだした。
さすがに体力の限界を感じ、そこで追うのを止めた。
ビーチに上がると重力をずっしりと感じる。
獲物を追って泳ぐ時の疲労感は格別だ。
いつの間にか、すごい運動量を稼がされている。
部屋に戻り、シャワーを浴びて昨日もらったマンゴーを食べた。
リゾートに生えている木のヤツだけど、若干甘みが足りないか・・・。
まだ早かった感じ。
20071001MangoTreeSalangTiomanMalaysia.jpg
若干作業を進め、夕方再び泳ぎに行く。
干潮時には沖合の珊瑚もよく見える。
しかし、この時間には大物はまずいない。
波は静かだ。
1時間ほども泳いで再びDVD編集。
ようやく道筋が見えてきた。
そういえば部屋への帰り道にポーの姿を見た。
公園?サランインダーリゾート内のハンモックと四角くて広いベンチ?のあるところで妙齢の女性とくつろいでいた。
夜、弟子に電話してすぐに電話をかけ直してもらう。
何しろサラン(salang)に移動してきたら、あらかじめ半島でこの日のために充分用意しておいたDIGIのプリペイドは圏外で全く使えない。
到着した日に何とか携帯をこのサランでも実際に通じる(DIGIだってエリアマップ上ではサランを大きく圏内に含んでいる!)セルコムに乗り換える事は出来たものの、ここではホテルの売店で少額のプリペイド(RM10・・・340円)しか手に入れる事が出来ない。
セルコムの通話料金は結局のところよくわからないが、おそらく頑張ってこちらから電話しても、5分も通話しないうちに切れてしまうのである。
カードの継ぎ足しには15ケタほどもあるPINナンバーの登録が一々必要で少々やっかいだ。
携帯ショップなどもちろんこの島にはないし、そこいらへんはとても不便である。
本日、東京は大雨だったらしい。
出稽古レッスン3連チャンの中日、今日は彼女にとってとても有意義な日となったようだ。
電話口の声を聞けば、今日一日が如何に充実していたのかがわかる。
昨晩には熱も出て、体調は悪いと言っているのに、その声はとても弾んでいた。
音楽的な事ばかりにとどまらず、受験についても色々と細やかなアドバイスを頂いたようだ。
ありがとう、K氏!
夕飯を食べにインダーのレストランへ。
20070930EnNocheEnRestauranteNoHayNadie.jpg
サランにいると、なんだかインダーで食事を済ませてしまう。
多分サランではインダーの料理が自分にとって一番好ましい。
日曜の夜となり、レストランは再び閑散としている。
ラダが20時頃到着した最終の船で帰ってきたようだ。
夕食後に桟橋を散歩。
20070930JettySalangTioman.jpg
欄干の数を数えて桟橋の距離を測ってみた。
約103個、欄干の感覚を180cmとすれば、おおよそ185メートルくらいだろう。
桟橋脇にあるサラン・ドリームス・レストラン(salang Dreams Restoran)併設のバーはなぜかいつも白人ばかりで賑わっている。
20070930MuchosLosBlancosEnBar.jpg
インダーのミニマーケットで面白いものを見つけた。
20070930NattoCrackerMalaysia.jpg
20070930EseMedicinaParaQue.jpg
深夜、満ちた潮が宿の床を叩く。
部屋の四方から、小さく波の砕ける音が聞こえる。
海は少し荒れ気味のようだ。

藤田浩司-koji fujita-

DrumStudio LA FIESTA


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