OCT 24 2012

ライムとレモン　24 oct. 2012

モヒートやダイキリには、ライムを使うレシピとレモンを使うレシピが存在する。
キューバではもちろんライム。
それは気候に合っているから当たり前。
日本で同じ事をやろうとすれば高く付いてしまう。
ピアニスタの辺りでレモンは当然育つだろうけれど、ライム（メキシカンライム）は無理。
温帯に合うのはどうしたってレモンという事になるが、さてそのお味の違いは？
という事で、早速実験してみました。

左がレモン、右がライム。
ライムは濃い緑色。
カット前だと良い香りだけど、その匂いはわずか。

果肉もライムは緑色。
レモン（リスボン）の方が種が目立つ。
匂いではレモンの方が酸味を感じる。

絞るのはレモンの方が簡単。
種が残らないように濾さなきゃいけないな。
ライムの方が固くて絞るのに少々力がいる。
果汁の味はレモンの方が刺激的。
ライムの味はレモン＋グレープフルーツ？みたいな味。
甘夏とか思い出すような、果肉感を想像させるふくよかな味。

ミント投入前のモヒート直前。
写真ではレモンの方が黄色っぽく見えるけれど、実際みると色味にさほどの違いは感じられない。
飲んでみると、やはりレモンにはレモンのフレーバーが、ライムにはライムのフレーバーが。
ライムはやはりライムの味だ。

ミント投入後。
飲みながらの実験なので、量が減っていく（笑）
こんな実験をする前だったら、どちらも同じくモヒートとして飲んだだろう。
一度やってしまうとレモンとライムの違いはわかる。
飲み比べればキューバではやはりライムだ。
ただどちらが美味しい、まずいかというと、それは比べ難い。
カクテルの値段を高く設定してライムを投入するか、あるいは１００％ライム果汁を使うか、ここは日本なのだからと、キューバに思いを馳せながらレモンを使うかは難しいところ。
ただ、負け惜しみではなくレモンはレモンで、レモンにはそれ独特のより爽やかな美味しさがある。
ヘミングウェイなんか、わざわざグレープフルーツジュースで作らせてたっていうし、柔軟に考えてもよさそう。
だって、土地が違うんだもの。
あまりにこだわると、不当に高価となってしまう。
イェルバブエナが手に入らない事もあって、あまりにオリジナルを目指すには難しい土地だ、ここは。
というか、ヘミングウェイのカクテルは出すつもり。「パパ・ダイキリ」ってヤツね。

味の違いから感じた直感で、ライムに近付けようとレモンにグレープフルーツを投入（右）。
当然、やや色味がつく。
味は・・・ライムにはならなかったorz
そんなわけでひとまず実験でした。
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