なぜラテン音楽に鍵盤ハーモニカを使うのか 13 enero 2006
なぜピアニカを使うんですかって、よく質問をされます。
一つは音色です。
コロンビアのカリブ海沿岸地域で盛んに演奏される陽気な音楽、バジェナートのイメージがアタマにありました。
バジェナートで使われる重要な楽器がアコーディオンなのですが、鍵盤ハーモニカの音って、同じリード楽器同士、このアコーディオンに似ています。
息を吹き込むのと鍵盤のオン、オフのコンビネーションによって「キレ」が出るんです。
アコーディオンはラテンアメリカの音楽の中ではメジャーな楽器の一つではないでしょうか。
コロンビアのバジェナート以外にもアルゼンチンのタンゴ(バンドネオンですか)、ブラジルのバイオン、ドミニカのメレンゲと、結構メジャーなジャンルの中で重要な地位を占める楽器なのです。
そして鍵盤ハーモニカの名器、スズキのPRO-37を手にした時、この音はソプラノサックスにもちょっと似てるかなって感じました。
だから今度のアルバムを聴いて頂くと、そんなニュアンスを感じ取って頂けるかも知れません。
全9曲のうち、3曲で鍵盤ハーモニカを吹いています。
私としては上に申し上げたようなイメージをこの楽器に持っていたので、アルバム吹き込み後にピアニカ前田さんのCDを聴いた時、あまりの違いにぶっ飛びました(爆)
「鍵盤ハーモニカ」って言うくらいで、氏の演奏するピアニカの音色は「ブルースハープ」なんですね。
ちなみにハーモニカ系の音を作るなら、ヤマハのピアニカを強くお薦めします。
スズキのメロディオンPRO-37はもう少しアクの強い音を持っています。
ヤマハのピアニカの音を哀愁と言うならば、スズキのメロディオンの音はたくましさでしょうか・・・。