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カレトン・ブランコ(Caleton Blanco)海岸 23 junio 2007

 快晴。
 結局はカラバリの彼らとは別にシボネイ海岸へ出掛けることにする。
 外国人はトラックに乗れないと言われたが、さて、最近の実勢は如何なものか。
 キューバ。
 貧乏旅行者にももう少し門戸を拡げればいいのにと思う。
 以前は広かったのだが、民泊が禁止になり、トラックに乗る事が禁止になり、最近では外国人が必ず必要とする兌換ペソへの換金手数料を大幅に引き上げられた。
 ブエナビスタのブームも一段落して、キューバへと行く人が減っているようにみえるけれど、ここのところのキューバは貧乏人にとっては行きたくても行けない国になってしまっているのではないのかな。
 昔は良かったね。
 11時頃宿を出る。
 海に行くには遅すぎる時間だ。
 セスペデス公園を越えたところで急に気が変わった。
 そうだ、ジャイリンお勧めのカレトン・ブランコ海岸へ行ってみよう。
 そちらの方が停留所も近所だし。
 Calle4へ行くのは止めて、宿のある丘からすぐ下に降りたアラメダ大通り沿いにあるセラノ・バスターミナルへと歩く。
 カレトン行きのバスは10:45に行ってしまった。
 タキージャ(切符売り場)で聞いてみると、カミオン(乗り合いトラック)はあるだろうという。
 バスターミナル前であてどもなく待っていると、チビリコ海岸行きのトラックがやって来た。
 これに乗って途中で降りればカレトン・ブランコ海岸だ。
 5ペソだが、あいにくと細かいのを持っていなかったので車掌に20ペソ札を出してお釣りをもらおうとすると、「ベインテ・サブローソ!(20ペソ!素晴らしい!)」と言って指定席を作ってくれてしまった。
 別に20ペソ払うのはそんなに痛くはないけれど、根っから平民根性が染み着いているので、余分なお金を使って座っていた人を立たせてその空いた座席に自分が座るのは辛かった。
 この車掌がまた道中、品のない会話を浴びせてくる。
 隣の軍人は閉口していた。
 柔道にかけて「一本」はすごいが、キューバには「ウチママ」(内股、ではない)というすごい技がある、とかしようもない事を言う。
 わかる人にはわかりますね(笑)。
 ようやくカレトン・ブランコ海岸に着いた。
 キャンプ場併設の小さな海岸だ。
 チビリコ海岸まで行ってしまおうかとも思ったけれど、これに1時間45分、往復で3時間半乗るのにはかなりな根性が要求される。
 カレトン・ブランコ海岸には海水プールなどもあり、結構賑わっている。
 波は荒い。
 サンチアゴ周辺の海岸は有名なシボネイもそうだけど、結構波が荒い。
 潜ってみれば、シマシマの熱帯魚やベラ類、それにアジ系の魚、サヨリ系の魚などが見られた。
 東から西へ流れる海流が強い。
 珊瑚は殆ど見られない。
 基本、岩礁だし、とてもキューバ最大のリゾート、バラデロ海岸のような風情はない。
 岩礁でも珊瑚が発達していれば、それは砂浜海岸以上にとても面白いのだが、ここは珊瑚もそれほどではない。
 外人は全くいないようだ。
 シボネイのような物売りもいない。
 もしかしてサンチアゴ市街からちょろっと海へと遊びに行くのならシボネイ海岸の方が面白いかもしれない。
 シボネイの方が近いし、賑やかだ。
 珊瑚礁もシボネイの方が発達している場所がある。
 ただし・・・シボネイではこの時期、「ピカ」と呼ばれる海中生物が発生して、人によっては泳いでいるうちに刺されるようだ。
 ちなみに私は刺されたことはないが、一緒に行った仲間は刺された事がある。
 さて、1人で泳ぐときのスタイルだけど、以前シボネイ海岸に置いておいた荷物を持って行かれてしまった事もあるし、全て持ち泳ぐ事を基本としている。
 コインはポケットでOK、紙幣もチャック付きのビニール袋に入れておけばそうそう濡れることはない。
 その他の日焼け止めやティッシュ類、タオルはビニール袋に入れて口を閉じ、着ていたTシャツでくるんで巾着袋に入れ、肩に掛けて泳ぐ。
 ビニール袋の浮力で巾着袋は海面に浮いている事もあって、中の物は濡れない。
 Tシャツは濡れるのを覚悟。
 Tシャツを着て泳ぐのも日焼け止めになって良い。
 足はテーバ等の水陸両用スポーツサンダルをはいたままだ。
 キューバ人が海岸ではしゃぐなか、かなり本格的に2時間ほど泳いで海岸をあとにする。
 停留所で待つも、なかなかカミオンはやって来ない。
 30~40分待っていたら、サンチアゴからやって来たカミオンがここで転回した。
 そうなると、せっかくバス停で順番に並んで待っていたのに、もうそれは関係ない。
 早いもの勝ちの世界だ。
 帰りのカミオンは、行きのそれよりかひとまわり大きい。
 そのせいなのかどうか、こちらは一人3ペソと格安だ。
 カミオンの客室は全て鉄で出来ている。
 座席も鉄なら、背もたれも鉄だ。
 道路状態も良くないし、うっかりすると背骨などに損傷を負いそうである。
 帰りの終着地点はサンチアゴの鉄道駅前だった。
 宿至近のセラーノ・バスターミナルまでは行かない。
 宿に戻ってみたら16:45分だった。
 シャワーを浴びてカラバリに行こうとするも、なんとサンチアゴで初めての雨。
 雨が止むのを部屋でじっと待つ。
 ほどなくして雨が止んだので、カラバリの家へと出掛ける。
 チャックがいた!
 しばし再会を喜び合う。
 しばらくして息子のジャンカルロスもやって来た。
 初めてみたけれど、口が達者だ。
 3歳。
 チャックも頭の回りがとても早いから、彼も賢いだろう。
 彼は3年前の、私のバンドのメンバーの名前さえも全て覚えていた。
 なぜ?
 驚異的な記憶力だ。
 ヨウヘイ・タカサキは来るはずだったんだけど、流れちゃったんだと伝えておいた。
 しかし、チャックが2年前に早くも離婚していたとは・・・
 キューバ人にとってそれは日常茶飯事ではあるけれど。
 その逆に、この8月に結婚するチーチョのフィアンセは私と同じ5月5日が誕生日である事が判明。
 1989年5月5日。
 ゾロ目だから、何かご縁があるかもしれない。
 ビールを飲みながら、とめどもなく話が続く。
 明日は午前中にカラバリの撮影を済ませた後、彼らと昼食を共にして、そのあと飲みながらコンガのパレードを見る事になっている。
 やはりサンファンの日はこうでなくちゃね。
 サポーテのジュースをご馳走になる。
写真:サポーテの実
20070623Zapote.jpg
 こちらサンチアゴでサポーテと呼ばれているものをハバナではマメイと言う。
 関東のイナダが関西でハマチになるのと一緒だな。
 とはいえ最近はハマチが全国的に優勢なようだ。
 帰りがけに3年前はドル払いだった、セスペデス公園から1ブロックのところにあるLos Columnasへとご飯をしに寄った。
20070623LosColumnas.jpg
 ミルノベシエントスとは逆に、なんとこちらはペソ払いになっていた。
 タマリンドのジュースを飲んでみた。
 それからフライド・チキン。
 以前より安いけれど、安い分、量が少なくなった。
 私にはちょうど良い感じだ。
写真:チキンはてっきり単品かと思いこんでいて、ご飯をもう一皿頼んでしまったの図
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*注:この日は盗難が怖くてカメラを持ち歩かなかったので、海の写真は一枚もありません。残念!
写真:街の中心、セスペデス公園にて
20070623ParqueCespedes.jpg

藤田浩司-koji fujita-

DrumStudio LA FIESTA


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