バナラス大捕物帖 13 abril 2011
結論からいえば大したことはなかったが、色々と考えさせられる事の多い一日だった。
10時半頃バナラスの駅に到着寸前、少し手前で止まってしまったので線路を歩く。
しかしすぐに列車が走り出す。
あわてて列車のはしごを駆け上る。
ほどなくして駅到着。
ナビーンの店に荷物を降ろしてすぐに警察へ。
タブラ教師LalitやShiva Musical Houseの社長はすぐに出頭してきた。(後日談:音楽教師ラリットはロンプラでも紹介されている。インド古典音楽が習える場所として紹介されている2件のうちのひとつだ。一見信用があるように見える。実際紳士だし。)
サンカーの電話は電源オフになっていてつながらない。
サンカーがいなければ話にならないが、これではとりあえず彼らの事も信用できないので今回の購入をキャンセルしたい旨伝える。
もう発送済みだっていうんだが、こんな経緯だからそれさえも怪しく感じる。
途中ようにゃんに国際電話してタブラが日本ではいくらくらいするものなのか調べてもらう。
今回の買い物はやはり日本で買うよりはずっと安く、まあ相場並だった感じ。
そのうちタブラの店の上の階に住んでいるというMと名乗る日本人女性が登場する。
荷物はすでに送ってしまったので(それさえも信用できないが)、日本に届いたタブラをこのMなる日本人女性の実家に送ったらその時点で手数料を差し引いた額を返金するという誓約書を警察で書いて一応、一件落着。
いや、全く納得はいかないが、買ってしまいすでに送ってしまったものはもう仕方がない。
誰を信用するかという件。
店の社長とタブラの師匠はいまいちよくわからない。。
Shiva Musical Houseの社長もタブラ教師のLalitも良い人だとして全てが良いわけではない感じ。
サンカーの事はよく知らないと言っていたが、おそらくそんな事はないだろう。
サンカーがいた時のタブラ教師Lalitの話と、今こうして警察で話している話にはつじつまの合わないところがある。
何も全ての会話が日本語だったわけではなく、英語でも会話していたのだから、その部分でつじつまの合わない部分は嘘を付かれているとしか思えない部分がある。
Shiva Music Houseの社長氏、仕事でのトラブルは今回が初めてだと言っていたけれど、こんなインドでそんなはずはないだろう(笑)。
本当にみんな役者だ。
しかし値段については、ナビーンやラカン(捕り物中に偶然電話をくれた)は、「それは絶対にやられている」というし、しかしようにゃんに調べてもらった額を今回の楽器に当てはめるとまあ、納得できない額でもない。
あながちぼったくられたとも言い切れない価格だ。
人間にはやはり陰陽の両面があるのだろう。
どちらを引き出すかは関わっている自分次第。
どちらに感じるかは関わっている自分次第。
「心眼を開く」というか、オープンマインドでいればそうそうイヤな思いはしない。
ここが肝要だと思うのだが、私自身は今回殆ど嫌な思いなどしていないのである。
特に残念なのはサンカーのついた嘘だ。
それは残念だ。
そのサンカーには依然として電話がつながらない。
一応の解決を見て警察に賄賂を支払う。
こちらの方が問題だと思うのだが…郷に入れば郷に従え…仕方がない。
ナビーンによるとインドの警察が動くかどうかは賄賂次第なのだという。
肝心のサンカーを捕まえていないにも関わらず、はじめの約束だから警察に2200ルピー払った。
死ね。
(これも一説、賄賂として払ったお金は直接ナビーンの懐に入ったのでは?という話もある。誤解だったらみなさんごめんなさい。)
インドの商売人は巧みだ。
短絡的に仕掛けてこない。
このまだるっこしさは何なのだ。
掛け算九九が二桁で出来るからなのだろうか。
ここいらへんは肌が合わんな。
もっと明快なラテン気質が宜しい。
インドではものの値段もよくわからない。
色々な人が色々なことを言う。
大切なのは自分が納得するかどうかってところだろう。
どう動こうが批判はある。
結局のところ自分の納得が大切だ。
ま、しかしわかりづらいな。
簡単に友達が出来るところは、インドとキューバでよく似ている。
しかし、その成り立ちは大きく違うように思う。
良い、悪い、ではない。
素敵な人の住む国だ。
しかし合う、合わない、でいえば自分には合ってないと思う。
いずれにせよ、仏教を育んだ土壌はこういったところなのだという事は今回よくわかった。
インド人を見抜く力はまだ私に備わっていなかったという事だ。ははは(笑)。
しかし警察さえも当てに出来ないとなると、インドではやられないように一切手を出さないようにするしかないな。
あるいは悔しかったらヒンディー語を勉強しておくべきだ。
(この後デリーへ向かう列車の中で、手持ちのデータを調べてみたところ、少なくともMなる女性の言っていたEMSが1キロ千円くらいするという話は全くのデタラメであることが判明。日本人、インドに行って何をやっているんだ。恵まれない子ども達の事を考えるよりも我が身を正せ!楽器の値段もインド価格的にはかなり高かったようだ。総合的に判断するところShiva Musical Houseとは関わらない方がよい。私は今後一切の縁を切る。みんな優れたアクターだ。まだるっこしい。)
列車出発の時間が近づき、ダブーの家でシャワーを浴びさせてもらう。
屋上で涼んでいると、200メートルも遠くからクンダンが「コージ(ハァト)」と、バカを仕掛けてくる。
さっぱりしたところで、いざ駅へ。
ナビーンとダブーが送ってくれた。
ダブーは私の重い荷物を背負ってくれている。
本当、いいヤツだ。
タブラ話は別として本当に楽しい数日だった。
ナビーン、ダブーにクンダン、それにたくさんのカジュラホやバラナシの友達、ありがとう!
バラナシで一番美味しいというラッシー屋にて
そして今回も結果は残念だとして、誠に良い経験を積ませてもらい、これで慧眼に磨きがかかったというものよ。フッ。
やられた分は必ず違うかたちで返って来るものだ。
列車は定刻17:15に出発。
デリーへと向かう。
二等寝台?スリーパークラスにも慣れたなあ。
*藤田浩司ライブスケジュール*
2011年4月27日(水)
ナチュラルハーモニー2000
大網白里町ながた野1丁目7-7
☆tel:0475-72-7966
1st) 20:00, 2nd) 21:15
藤田浩司ラテンキューバンジャズセッション
藤田浩司(Pf) http://www.kojifujita.com/
藤巻良康(Bs) http://blogs.yahoo.co.jp/letsgroove0410
小林勝彦(Ds)
安部泰朗(Conga) http://heihatiroude.gozaru.jp/
炎のラテンキューバンナイト!永田ファイナルライブです。お見逃しなく!
2011年5月13日(金)
浅草ZINC
東京都台東区雷門2-17-13 雷門ウスイビル 8F
☆tel:03-6680-2830(営業日のみ)
open 18:00 ~ 1st) 19:30, 2nd) 20:45
charge 3000yen order ※入れ替えなし
(小学4年生未満 FREE / 4~6年生 半額)
藤田浩司ラテンキューバンジャズセッション
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炎のラテンキューバンナイト!
2011年5月21日(土)
町田 Mi Salsa
東京都町田市森野1-11-9ソーナビルB1
小田急線町田駅西口から徒歩3分
(小田急線町田西口改札出たら右の階段を下りすぐ右に歩く。みずほ銀行を右手に歩くこと3分、「イワキのメガネ」過ぎればすぐそこ。)
営業時間18:00~24:00 (無休)
☆tel:042-732-3217
チャージ\2500/w1d
1st:19:00~
2nd:21:00~
藤田浩司ラテンキューバンジャズセッション
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2011年6月18日(土)
東京ラテンナイト(ライブ舞踏会)
六本木スタジオPEPE2
東京都港区六本木7-17-12 ビジネスアパートメンツB1(明治屋裏)
Tel: 03-5474-8019
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