首相の靖国神社参拝 14 agosto 2005
ポツダム宣言を受諾してから60年が経とうとしています。
さて何かと話題の、明日予想される小泉首相の靖国神社参拝、氏の言動を聞く限りではなさらない方が良いのでは、と思っています。
そもそもの動機は鹿児島県にある知覧特攻平和記念会館を来訪した際、特攻隊員の遺書を読んで感銘を受けた事にあるそうです。氏の受けた感動の内容を大まかに要約すると「無念の気持ちで、はからずも意に反して南海の海に散って逝った彼等がかわいそう」との事ですが、彼等の遺書を素直に読んだら到達しえないところのように思えます。
そして、そのような気持ちで参拝されたのでは、彼等も決して浮かばれる事はないでしょう。
私は彼らの遺書に、彼等の持つ高い精神性を感じました。仕方なく行くというのでもなければ、それらは無理やり書かされたという内容でもないと思っています。普通の読解力をもって素直にこれらを読めば、そういう事になると思います。
まだ若いのに、皆さん達筆であり、作文、内容共にしっかりしているのには驚かされます。
これら特攻隊員の遺書は先述の平和会館の他、靖国神社併設の資料館や、鹿屋をはじめとする全国にあるいくつかの自衛隊付設の資料館でも読む事が出来ます。特攻といえば零戦でのものが有名ですが、潜水艦回天によるものもありました。回天の基地跡は周南市の大津島にあって資料館も併設されておりますが、こちらは徳山港からのフェリーが本数少なく不便なので、相当狙って行かないとたどり着く事が出来ません。と、以前は不便だったのですが、今リンク先で確認したところ大分便利になったようです。
例えば広島に行ったのでしたら、有名な原爆資料館と共に、せっかくですから江田島の資料館もあわせて訪ねてみると一層平和への理解が深まる事と思います。ここは以前、世界三大海軍兵学校として知られていたところで、戦後失なわれてしまった公共心が今でも生きているように思います。旅行の日程に組み込めば、自衛官のさわやかできりっとした態度ともあわせて、何がしかの感銘を受けるに違いありません。
ところでその参拝、にわかに降って湧いた衆院選挙によって、今は首相の胸中それどころではないかもしれませんね。