ドラム上達法~ダブルストローク(二つ打ち) 31 agosto 2005
いわゆる「二つ打ち」である。
シングルストロークと共に打楽器演奏の最もベーシックなテクニックであると思いますが、これが中々みなさんうまくいかないようです。
片手二打ずつ打つのを滑らかにつなげるのですが、「二つ打ち」のテクニックを使わなければどうしても片手二つ続きの一打目が強くなってしまう。
ダブルストロークの、片手ずつの動きを音で現すと、「タタッ、タタッ、」となるのですが、早く演奏する場合、振りに余裕のある一打目は簡単に強く打てても、すぐに続けて打たなければならない二打目は大きく振りかぶる事が物理的に不可能な事から強く打つのが難しい。
そこで一打目を演奏する時に指の力を使わずに、むしろ握りしめた形から指を開きつつ打面をショットし、二打目はその開いた指を握りしめてスティックのスピードにターボをかけるのである。
その指の力によって、二打目の短い距離でも余裕のある一打目と同等に強く打てるのですが・・・言うは易し、行うは難し・・・ですかね。
こういった伝統的な技術の修得は、プロに習うのが早道なのは間違いないところでしょう。
独学では情報量が足りません。楽譜も、記述による説明も、視聴覚教材も「ナマの情報量」は持ち得ません。
しかも個人レッスンをお薦めします。ベートーベンの昔から、しっかりとした演奏のテクニックを身に付けるためにはマンツーマンの個人レッスンしかありません。
グループレッスンはグループでしか出来ないような内容に絞るべきでしょう。リズムアンサンブルなどは逆に個人レッスンでの修得は難しいですから、こちらそういった方面では効果的でしょう。しかし技術の習得には適さない形態だと思います。
私は学生時代に、様々な個人レッスン、グループレッスンを受けた事がありますが、どうも多くのグループレッスンというものが、本来個人レッスンにて行うべき内容を時間÷人数で切り売りしているように思いました。
個人レッスンは割高なようでいて、グループと比べた場合、その若干の月謝額の高低に比べて、講師の目の届き方、一人あたりに対する時間の使い方を考えれば、逆にこちらの方が相当オトクなのではないでしょうか。個人レッスンでは講師の全ての時間と能力がその時間一杯たった生徒一人のために向けられるのです。
逆に講師や企業の立場から考えてみれば、グループレッスンの方が商売としてはオイシイでしょうね。
時間単価が個人レッスンよりもはるかに高い。