ドラム上達法~シングルストローク(一つ打ち) 5 sept 2005
シングルストロークはドラムを叩くためのあらゆる技術のうち、最も基本をなすものでしょう。
これをきちんとするためには、身体の動きを合理的に整えなければなりません。
それには教則VTRや、生のライブ演奏を見てもわかりづらい、「腕をひねる」動作が、実はとても大切です。手の付け根からひじまでの部分です。
またこの「腕をひねる」動作の延長線上に、それと連動してフィンガーコントロールがついてきます。
例えばスティックを引力に逆らわず真っ直ぐ落とすのが合理的だということは、どなたでも気が付かれる事と思いますが、この時にステッィクは腕のひねり、そしてそれに連動するフィンガーコントロールによって若干ローリングしながら落ちなければ合理的に身体を使った事にはならない事を知っていますか?
ここがつかめないと、いわゆる「手投げの玉」を放るのと同じように、ショットにスピードが乗りません。
「腕のひねり」には内側と外側の両方があり、これを叩く打面の位置によって使い分けます。またジャーマングリップのときには内側、フレンチグリップのときには外側となります。
からだにまったく無理のかからぬよう注意深くステッィクを振り下ろして、そのとき「身体の内なる声」に耳を澄ませば、ひねりのラインがつかめるはずです。
私は、精密に構成され動く機械のイメージや、あまりに合理的な自然界の事象などと同じ法則で、身体を無理なく使えばストレス無く音楽出来る事に、いつの間にか気が付きました。
もっとも、天性に勘のよかった芸大の一つ先輩、村石雅行氏などは学生のときから「腕のひねり」を上手に使っていましたけれどね( ^.^)