音楽鑑賞教室でラテン音楽を聴く事 8 sept 2005
学校の芸術鑑賞教室で見たもの聴いたもの感じたものは、そういった芸術に触れる機会の少ない幼少~少年~青春期であるからこそ、また心に強く残るのでしょう。
私の経験からいっても、保育園での劇団ピッカリ座から高校のオーケストラ鑑賞まで結構記憶に残っているものです。
数々の企画のある中で、私の属するジャンル「ラテンキューバン」は世界で二番目に公用語としている国の多い(一番は英語)、スペイン語圏を束ねる音楽であり、児童・生徒のうちにどこかのタイミングで一度は体験しておくべき音楽であると思います。
キューバの音楽は、世界で初めてポピュラーと呼べる流行り方をした「ハバネラ」を生み出し、「マンボ」の世界的な流行はもちろん、「チャチャチャ」や「ルンバ(ソン)」、「ボレロ」そして今ラテン系の人々のあいだではルーツミュージックとなっている「サルサ」まで生み出した、活力あるものです。
ポピュラーミュージックの強さとしては、アメリカ合衆国発信のものにまさるとも劣らないものがあると思われます。
このような「ラテンキューバン音楽」を聴く機会を日本中に広げていきたいのです。
音楽そのものの素晴らしさももちろんですが、国際理解のためにもスペイン語圏の文化に触れる事は重要でしょう。
日本ではあまり重要にとりあげられませんが、先程申しましたようにスペイン語を公用語とする国は意外に多く、大学で学ぶ第二外国語もフランス語はまだしも、ドイツ語よりはスペイン語を学ぶ機会を多くした方がよいのでは、と思ってしまうくらいです。
広い南米、中米地域はもちろんアメリカ合衆国でさえ西部地域や、マイアミ、ニューヨークなどの大都市で生活するのに、殆どスペイン語で済んでしまいます。ブラジルのポルトガル語も非常に似通った言語です。アジアではフィリピンなど時間の読みはスペイン語のままなのをはじめとして、様々な単語がスペイン語からの引用ですし、その他太平洋の島や赤道ギニアなどスペイン語の断片が残っています。
しかし、日本に住んでいると、ちまたにあふれているのは洋ものといってもアメリカやヨーロッパのものばかりで、ラテン音楽にふれる機会は非常に少ないと言わざるをえません。
是非ラテン音楽を!
その中でも「ラテンキューバン」の音楽は、フラメンコやタンゴ、アンデスの音楽よりも幅広くラテン系の人々の生活に浸透しているものです。ラテン圏の国で踊ると言えば、どこでも大抵「サルサ」をかけますしね。
これだけ世界に重きをなす文化・音楽を一度でも経験しておく事は、これから一層進むであろう国際化の時代には非常に有意義な事ではないでしょうか。
藤田浩司ふじたこうじ(打楽器・ピアノ)
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